広島県内農業ニュース

【JA呉】お宝とまと出荷ピーク

2022.03.17
県内農業

 JA呉管内の呉市倉橋地区で「お宝とまと」が出荷のピークを迎えている。9戸の農家と1戸の法人で構成する倉橋町施設野菜生産組合が、多い日には約5㌧を出荷。3月は毎日収穫し、6月末まで出荷が続く。

 土づくりのための配慮の他、有機質肥料を主に使用し、農薬の使用回数を制限。水分を控えることで、酸味と甘みのバランスの良い風味の余韻が残るトマトに仕上がる。

 同組合は、トマトの更なる品質向上と生産量の安定化を実現するため、今年度から若手生産者を中心にプロジェクトチームを立ち上げた。栽培方法の改善にも着手し、直立した茎を成長とともに下ろしながら横にずらす「ハイワイヤー」という誘引方法を全てのハウスで採用することを目標とする。

 生産者の立花翼さん(39)は「食味、糖酸のバランスのよいトマトに仕上がっている。口の中いっぱいに広がるお宝とまとのおいしさをぜひ皆さんに楽しんでいただきたい」と収穫に汗を流す。

 同組合は3.5㌶のハウスを管理し、出荷量年間420㌧、販売高2億円を目指す。