広島県内農業ニュース

鳥獣被害対策でロケット花火発射機を制作

2018.07.10
県内農業

広島市・鳥獣被害対策でロケット花火発射機制作 山県郡安芸太田町の津浪地区ではサルやイノシシなどの獣害が増え、被害対策の取組みが課題となっている。6月に安芸太田町とJA広島市が「鳥獣被害対策勉強会」を共催した。広島県鳥獣被害対策チーフアドバイザーの平野恵子主査が講師を務め、地域住民25人が参加した。

 合わせて、7月5日に行政など関係機関の担当者を対象に開かれた「鳥獣被害対策アドバイザー養成講座」の野生鳥獣追い払い用ロケット花火発射機の作成実習も地域住民へ参加を呼びかけ、地域住民18人を含む40人が参加した。

 講座では、平野主査ら広島県西部農林水産事務所の職員により、被害をもたらす動物をまず確認し、その害獣に対応した対策をすること、追い払いは個人だけには限界があり、集落全体で取り組まなければいけないことなどを改めて説明した。また、ペットボトルや塩ビ管を使って、市販のロケット花火を装着し手軽に野生鳥獣を追い払う効果のあるロケット花火発射機の制作に挑戦した。

 参加した津浪地区で祗園坊柿を生産する冨樫久雄さん(76)は「地域ではサルやイノシシの被害が出ており、農地だけでなく生活区域にも出没する。個人で追い払いなどの対策は行っているが、今後、集落での連携していくことが課題」と話した。(広島・広島市)