ＪＡ広島中央は、東広島市エリアのコミュニティラジオ「ＦＭ東広島」で週１回放送する番組「いどばたＪＡだより」を拡充して、住民の農業への関心を深めている。今年度は生産者の生出演などを新たに盛り込み、１時間に放送時間を延長。地域への情報発信を強化して理解促進を図るとともに、新たな就農者の創出にもつなげる。

　番組は、毎週水曜日の正午～午後１時に生放送する。営農指導員が、農産物のおいしさや食べ方を伝えて地産地消を薦めるほか、家庭菜園向けの営農情報を分かりやすく解説する。ＪＡ直売所「となりの農家」の旬の農産物の情報も紹介する。

　生産者が生出演する日も設け、生産現場や農産物、農業の魅力についても発信する。４月１８日の放送では、河内町で切り花を栽培する石川正則さん（４３）が出演。農業を始めたきっかけや思い、花の魅力について語った。

　番組は２０１５年にスタートした。２０１７年４月からは曜日を変え、３０分の生放送に変更してタイムリーに情報を発信してきた。さらに内容を充実させることで、食農、ＪＡへの理解を深める。

　ＪＡ営農指導課の溝西優課長は「地産地消を広め、ファンを増やすことで地域の農業振興を図りたい」と話す。（広島中央）