広島県内農業ニュース

スイートピー最盛/JA呉

2018.03.13
県内農業

呉・スイートピー最盛 県内最大のスイートピーの生産地、江田島市沖地区で出荷がピークを迎えている。沖地区は野登呂山の山沿いあり、日当たりの良さと温暖な気候で、花き栽培が盛んな地区。

 スイートピーは、ピンクや白のパステルカラーの淡い花色が春らしく感じられ、花言葉も「門出」「やさしい思い出」など、卒業をイメージすることから2月下旬から3月に需要が多く、市場での引き合いが強い。

 近年は、オレンジ色や黄色など色鮮やかなスイートピーもあり、バリエーションも豊か。

 出荷者で組織される沖スイトピア部会は1987年に5戸の生産者から始まり、最盛期には34戸を数えたが生産者の高齢化などで生産が縮小。現在は16戸の生産者が所属している。同部会長の下川俊治さん(65)は、「スイートピーは、産地を選ぶ農産物。また、生育は天候に左右されやすい。今年は、天候不順で生育の心配もあったが、新しい門出に相応しいものができた。スイートピーの色、香りで春の訪れを感じてほしい」と話す。

 4月上旬まで出荷は続き、広島の花満市場をはじめ、県内外6市場へ出荷。年間120万本を見込んでいる。
(呉)