広島県内農業ニュース
“コメカラ”普及/米粉を増産
2018.02.13
県内農業
東広島商工会議所の分科会「西條お酒とお米の会議所」が開発した空揚げ「コメカラ」が地元で定着し、材料の「コメカラの米粉」を製造するJA広島中央は、増産体制をとっている。JAは同会議所と連携してフードイベントに参加したり、料理教室を開くなど一層の普及を進める。
「コメカラ」は、食による町づくりを目的に2011年に開発。東広島市特産の西條酒と米粉で作る空揚げ。JAは2014年に専用粉の「コメカラの米粉」を商品化。同市で生産するヒノヒカリを100%使い、通常の米粉に比べて粒子が約3倍大きく、カリッとした食感に仕上がるのが特徴だ。
普及活動を続けることで、コメカラを使ったメニューを提供する同市の飲食店は3年間で10店舗増え、現在35店舗ある。JAが供給する米粉も増産。2016年度は初年度の2014年度に比べて4倍の6㌧を製造した。
家庭での普及を図ろうと、2月3日、東広島市西条町で「コメカラ料理教室」を開いた。小学4~6年生と保護者合わせて20人が参加。同会議所のメンバーが指導し、西條酒の入ったたれに鶏肉を漬け込み、コメカラの米粉をまぶして2度揚げした。
竹下周作会長は「飲食店での普及はもとより、作り方も広めることで、家庭での普及も図りたい」と意気込む。(広島中央)