広島県内農業ニュース
ナス農家の所得増大に向けて、2JAで合同研修会を開く
2018.01.30
県内農業
JA広島北部の長なすグループはJA域を越えたPRに繋げるため、JA広島中央なす部会と合同研修会を開いた。合同研修会は初めての開催で、生産者同士の交流を図り、所得増大へ向けて、生産技術の向上とPRに力を入れていく。
合同研修会には、生産者と関係者ら65人が参加。東広島市でナスを生産する原田賢志さん(36)が、先進技術のソーラー自動灌水システムを導入した事例を発表した。日照量に応じてソーラーパネルで発電し、水をポンプで吸い上げて自動で灌水する。導入の結果、「収穫量や秀品率が上がり、作業の省力化が進んだ」と話した。また、グループ討議では、今年度の栽培反省と来年度に向けた栽培管理について積極的に情報交換した。
JA広島北部の安田暁グループ長(68)は「技術共有や栽培情報の交換ができた。来年度の栽培に活かしたい」と話した。JA広島北部の砂原宏樹営農指導員は「天候の変化や病気に気を付け、来年度は収量アップを目指し、所得増大につなげよう」と呼びかけた。
同グループは今年度、15人の生産者が約27トンの長ナスを出荷した。先進JAの視察研修を行い、生産技術の向上を図るなど生産体制の確立に取り組み、1本の苗から取れる収量を今年度の約10㎏から来年度は1.5倍の15㎏以上を目指す。(広島北部)