広島県内農業ニュース
広島県産「シャインマスカット」栽培指針が完成
2017.10.03
県内農業
広島県果樹振興対策会議(事務局:JA広島果実連)はこのほど、県内で振興が進む「シャインマスカット」の栽培指針を作成した。県産品質の統一と品質向上を目的とするもので、JA広島果実連を始め、県果樹研究部、農業技術指導所が構成を担当した。品種ならではの木の性質や果実特性を考慮し、苗木の仕立て方から植調剤の使用基準、房づくりや収穫適期を判断するための着色歩合などが詳細に渡って体系的にまとめられている。
また品種の課題である果皮障害の対策や、全国的な生産増を見越してピーク時の出荷量を減らす為の貯蔵技術についても触れている。
同連業務部指導課の藤田勝司課長は「指導者や農家の教科書として作成した。県内での増産が計画されている期待品種なので栽培指針を活用して早期に広島県基準を整えたい」と話す。同連傘下のJA職員や組合員に配布される。
(南部)