広島県内農業ニュース

期待の新品種で収量アップ/JA広島北部きゅうりグループ

2017.07.05
県内農業

 広島北部・キュウリ出荷北広島町で5月下旬から収穫がスタートした夏秋キュウリは、6月下旬から同町のJA大朝野菜集出荷場で共同選果が始まり、7月上旬には出荷が本格化する。

 JA広島北部きゅうりグループは、生産者18戸で約90アール栽培する。秀品率の向上と栽培期間の延長を目標に、施肥管理に重点を置き、栽培にあたる。昨年、上部が手で切り離せてそのままスーパーの商品棚に陳列できる新しい出荷用段ボール箱を導入し、他産地との差別化を図った。また、今年から耐病性品種「兼備2号」などの試験栽培を開始した。兼備2号は病気に強く、従来の品種に比べ管理が遅れても被害が少ないため収量アップが見込める。

 JAの大本昌司営農指導員は「梅雨や酷暑で管理が遅れ、病害で減収するのが課題だった。兼備2号は生産者からの評価も良く、今後の主力品種と考えている」と意気込みを話した。試験栽培をする溝下賢二さん(54)は「順調に生育している。これから収穫が本格化する。昨年以上の収量があれば、新品種に切り替えたい」と話した。
(広島北部)