広島県内農業ニュース
ハトムギ種まき順調/大和町ハトムギ生産振興組合
2017.06.06
県内農業
三原市大和町の大和町ハトムギ生産振興組合でハトムギの種まきが順調に進んでいる。収穫したハトムギは、JA広島中央が全量を買い取り、お茶や菓子などに加工して販売する。
ハトムギは転作作物として、1980年ごろから産地化に取り組んだ作物。生産を拡大し、2001年には栽培面積約30㌶の産地に成長したが、移植栽培から直播に変更し、雑草対策が難しくなったことや連作障害、高齢化などの影響で生産が減っている。加工品での需要が高いため、何とか産地を守ろうとJAが協力して栽培に取り組み、10㌃当たり300㌔の収量を目標に、収量増を目指す。今年は2法人と13人が8.5㌶で栽培する。品種は香りが高い「あきしずく」。
同組合で最大面積4.5㌶を作付ける蔵宗地区営農組合は5月26日、種まきを始めた。大型の播種機で種と肥料を播いて覆土した。10月下旬に刈り取って乾燥して出荷。JAが皮付きのまま煎って、ペットボトルのブレンド茶「はとむぎ茶茶茶」などに加工して販売する。
(広島中央)