県の中央部に位置する東広島市福富町、豊栄町、河内町の３町の農家や飲食店などで結成した「心のふるさと県央協議会」が西条酒蔵通りのアンテナショップに出店する「心のふるさとマーケット」が話題を集めている。会員が作った農産物や米粉パン、特産品を使った加工品などを対面で販売。市街地の消費者や観光客と交流を通じて、県央地域への集客を呼び掛け、地域おこしにつなげる。
　

　同協議会は、過疎化や高齢化が進む３町の農家や事業所が新たな町づくりを目的に２００８年に発足した。現在27事業所が加入し、大学生３人も活動に参加する。会員一人ひとりの特性や技術を生かし、農業体験や田舎遊び、里山体験ツアーなどのイベントを開いて伝統文化や技を広める活動をしている。自然豊かな県央地域を訪れる人に心の安らぎと癒しを提供する。
　

　心のふるさとマーケットは８月28日までの土日祝日、午前９時～午後４時に期間限定で開く。朝市などのイベントも随時行う。
　

　同協議会の沖正文会長（56）は「アンテナショップを足掛かりに、消費者に産地の生産現場を見に来てもらいたい」と話す。
（広島中央）