ＪＡグループ広島は熊本地震の被災地の継続的な営農を支援するため、全国のＪＡグループが行う支援隊に参加している。ＪＡグループ広島の支援隊11名は、４月30日から５月３日にかけて、ごぼう農家のほ場で収穫に向けた作業やスイカ選果場で出荷作業を手伝っている。

　ＪＡグループ広島は、ＪＡ菊池管内で支援活動を展開している。農家の小林東洋一さん（48）の家は地震で傾き、納屋の一階部分がつぶれ、現在は家の前にあるビニールハウスで生活を送っている。地震で壊れた水路の復旧に力を入れており、約５㌶あるごぼう畑の作業に手が回らないことから、支援隊が収穫前の作業であるほ場のビニールをはがす作業を行った。

　スイカ選果場では、旬を迎えたスイカが１日約７，０００個出荷されているが、選果場の人手が足りないことから、支援隊が出荷作業を支援した。

　支援隊に参加したＪＡ共済連広島の藤原大晟さん（22）は「実際に参加して被害の大きさを身に染みて感じた。自分にできることからやり少しでも力になりたい」と話す。

　ＪＡグループ広島は５月12日から15日にかけて第２班を派遣し、継続した被災地支援を行っていく。