広島県内農業ニュース

福山市箕島町の部会 ホウレンソウ順調

2016.02.17
県内農業

 福山市南部に位置する箕島町ではホウレンソウの出荷が順調にすすんでい福山市・箕島ホウレンソウ出る。同町は栽培に適した水はけの良い砂地が広がり、潅水設備も整っていることからホウレンソウの一大産地を形成している。箕島園芸組合ホウレンソウ部会のメンバーは18戸で、約8.5㌶を栽培。露地とビニールハウスの両方で栽培することにより、9月から翌年6月まで長期間の出荷を可能としている。今年産は昨年からの暖冬の影響により生育が早い傾向にあったが、水の管理を徹底したことで、茎と葉がしっかりとした日持ちの良い上質なホウレンソウに仕上がっている。収穫したホウレンソウは下葉を取り除くなど調整作業の後、1箱に20袋(1袋200㌘入り)を詰め、箕島共同選果場へ持ち込む。選果場では検査員が丁寧にチェックして仕分けし、地元福山市場を中心に岡山市などへ送り出す。部会全体で昨年並みの約120㌧の出荷を見込む。
 メンバーの小野聖兒さん(61)は「生産者同士の積極的な情報交換により、成功や失敗事例を共有し合っている。将来的にはホウレンソウの周年栽培にチャレンジして、より多くの人に箕島のホウレンソウを食べてもらいたい」と意欲をみせる。
(福山市)