広島県内農業ニュース
中学生がマコモタケに初挑戦 東広島市 溝西敬介くん
2015.09.29
県内農業
東広島市西条町の溝西敬介くん(13)が作る「マコモタケ」がJA広島中央の産直市「となりの農家」西条店で人気を集めている。溝西くんは父の勧めで今年初めて栽培に挑戦し、1㌃で40株を栽培する。定植や肥料、除草、水管理などすべての作業を一人でこなしている。
「マコモタケ」はマコモの根本にできる肥大した茎の部分で、シャキシャキとした食感でえぐみが少なく、ほのかな甘味が特徴。天ぷらやすき焼き、きんぴらなどに向き、産直市でも数年前から人気が高いが、生産農家は少ない。溝西くんは「マコモタケ」がイネ科の植物で、栽培方法が米作りに似ており、稲作農家の父に栽培方法を教わることができることに目をつけた。毎日、中学校へ通学するまでの早朝、畑に水をやる。学校ではバスケットボール部に所属し、学業と部活動で忙しい中、草取りなどの作業を根気強く続けた結果22日、念願の初出荷迎えた。自分の身長よりも高く2㍍ほどに成長した「マコモタケ」を鎌で切りし、袋に詰めて出荷する。パッケージには顔写真とメッセージ入りのオリジナルのシールを付けて販売している。
溝西くんは「毎日の水管理が大変だったが、多くの消費者に選んでもらえるマコモタケができたことがうれしい。来年は作付面積を広げたい」と話している。
(広島中央)
トメ