広島県内農業ニュース

ムラサキの米粉パン開発

2015.06.30
県内農業

 広島北部・吉田高校ムラサキパン   広島県立吉田高等学校アグリビジネス科の2、3年生は、「ムラサキパン」を開発、製造した。20日に開いた同校の文化祭で160個を販売した。
 安芸高田市には、Jリーグ・サンフレッチェ広島の練習拠点があり、同校の生徒には、サンフレッチェ広島ユースに所属する生徒が多く在籍する。そこで、アグリビジネス科の生徒は、チームカラーの紫色に着目した。ムラサキパンは、「ロールパン」「つぶあん」「こしあん」の3種類。地元産のコメ消費拡大と地域の活性化を目的に、地元のパン屋と連携し、米粉パンの研究開発に約5年間取り組んできた。昨春、同科の3年生が、紫色の米粉パンを作ることを提案。高校の農場で生徒が栽培したブドウと地元産米を使った米粉パンを商品化することで、地域貢献できないかと考え研究を重ねてきたが、最終的にムラサキイモのパウダーで色を出すことにした。
 今年5月、エディオンスタジアム広島で開かれたサンフレッチェ広島「安芸高田市」スポンサードゲームでは「サンフレパン」と名付け、当日限定で販売。400個のパンは2時間で完売するほど好評だった。
 同校の森長康之進教諭は「今後も品質のいいパンを作り話題になることで、地域の活性化と地域貢献したい」と意欲を見せる。
(広島北部)