広島県内農業ニュース
初夏の訪れアンズ出荷始まる/福山市田尻町杏のふるさと振興会出荷部会
2015.06.16
県内農業
西日本有数のアンズの産地であるJA福山市田尻支店管内で8日、アンズの出荷が始まった。今年は春先の日照不足の影響により生育が心配されたが、防除の徹底など生産者の努力により生産量は平年並みの1㌧を見込んでいる。
生産者は収穫したオレンジ色の果実をMから3Lの8階級に選別し、JA田尻支店に持ち込み、500㌘入りのパックに安全、安心、栽培履歴の確認ができる「ふくやまSUN」のシールを貼り福山市場へ送り出す。パックには色々なアンズの楽しみ方を知ってもらおうとジャムや、アンズ酒のレシピを添える。同部会は出荷日に即売もし、出荷初日には初夏の訪れを待っていた多くのファンで賑わっていた。
生産者の住吉盛行さん(67)は「後継者不足の問題はあるが、330年の歴史ある産地をみんなで守っていきたい。そのためにも多くの人に自慢のアンズを食べてもらいたい」と笑顔で話した。
(福山市)
トメ