広島県内農業ニュース

JA広島中央福富町ナス部会 現地講習会で生産体制を強化

2015.06.16
県内農業

 広島中央・ナス部会現地講習会JA広島中央福富町ナス部会は、技術研修、現地講習会など生産体制を強化し、産地復興を目指している。福富町は1985年頃から丸ナスの産地で、近年はJA広島中央の振興作物である中長ナスの「なす坊」の栽培に取り組んでいるが、高齢化で生産者は減少傾向にある。

 栽培管理を徹底し、均一なナスを生産しようと、12年から現地での講習会を月に1、2回開く。ほぼ全員が毎回出席し、圃場を3ヵ所程度巡回。気候に応じた管理や病害虫対策を予め講習会で伝えることで、全員が万全に対処できている。会員は、情報を交換し、生産意識を高めている。会員の口コミとJAの協力で生産農家は少しずつ増え、今年度は前年より4人増の18人、作付面積は0.4㌶増の1.5㌶で約6200本を植え付け、115㌧の販売高2300万円を目指す。

 現地講習会では、JAの橋本孟治営農指導員が誘引や整枝、敵果の管理作業を指導し、フェロモン剤や微生物資材を施す化学農薬低減技術について説明した。佐々木新悟部会長(67)は「会員の結束が固く、良質生産に向けた意識が年々高まっている。技術のレベルアップを図り、より均一な生産を目指す」と意気込む。

(広島中央)

トメ