広島県内農業ニュース
県産の河内晩柑が出荷開始
2015.05.19
県内農業
県産かんきつのアンカー役を務める「河内晩柑」の出荷が始まった。県内トップを切って出荷を始めたのはJA広島ゆたか上島選果場で、広島市中央卸売市場では14日に初売となった。
「ブンタン」の実生とされる品種で、水滴を思わせる楕円形の形をした晩生かんきつだ。果皮には特有の清涼感ある香りがあり、果肉のサッパリした甘味と相まって初夏に食べるかんきつとして人気がある。更に近年はハウス物の生産減等によって5月に出回る国産かんきつが少なくなっていることから、市場や店舗関係者からも注目されている。
当日入荷した500㌔の果実は1㌔当たり300円前後で取引された。JAの有田渉課長は「果皮が厚いので貯蔵性に優れ、気温が高くなる時期でも流通できる品種だ。国産かんきつの出荷端境期に販売する商材として振興を検討したい」と話す。
間もなく県内他産地からも出荷が始まり5月下旬まで販売される。
(南部)