生産量日本一の特産カンキツとして名高い県産ネーブルの出荷が始まった。JA呉江能選果場では古くから年末の贈答需要に向けて、管内の早生ネーブルの内、外観と食味が良い物を厳選して化粧箱で出荷している。広島市内の百貨店では温州ミカンと並ぶ贈答商材として定着しており、根強い支持層があるという。

　特に今年産は風雨の害が無かったことで例年以上に美しい外観に仕上がっており、市場関係者からも高い評価を受けていた。
12日に広島市中央卸売市場へ入荷した２㌧ンの果実はセリにかけられ、上位等級品は１㌔当たり７００円で取り引きされた。JA広島果実連の小川哲也技師は「独特の清涼感と外観の美しさは台頭する新品種にも負けない魅力がある。生産量を維持できるよう販売したい」と話す。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（南部）