広島県内農業ニュース
庄原市西城町で大豆「あきまろ」検討会開催
2014.11.11
県内農業
広島県穀物改良協会は5日、庄原市西城町で大豆「あきまろ」の適応性現地検討会を開いた。県内のJA、JA全農ひろしま、広島県の担当者らが出席し、試験圃場の視察や県内各地での生育状況を確認した。「あきまろ」は今年9月に県の奨励品種に指定されたもの。県内での普及に向け、高冷地での栽培適応性について、JA庄原管内に試験圃場を設置した。
現地視察では、同町にある標高350㍍の24.5㌃で「あきまろ」を栽培する藤井宏信さんの圃場を見学。参加者はさやが多く付き倒伏も少ない様子を真剣に観察した。藤井さんは「この品種はコンバインでの作業性が高く、大豆が数珠なりに実っており生育は順調だった」と話した。同品種は茎が高く、最下着のさや位置が高なるためくコンバインでの収穫にも適しており、多収が期待される特性を持つ。「サチユタカ」と比べると、裂皮粒・しわ粒が少なく検査等級が優れるなどの利点も併せ持つ他、みそ加工に適し加工用としも期待される。
(庄原)