広島県内農業ニュース
原産西条柿の出荷順調
2014.10.21
県内農業
JA広島中央原産西条柿生産出荷組合は、特産である原産西条柿の出荷を始めた。東広島市西条町のJA野菜パッケージセンターに10月上旬、約250㌔が持ち込まれ、出荷は11月中旬まで続き、主に県内市場に出荷する他、贈答用として全国にも発送する。2014年度は15㌧の出荷を見込む。
JAは今年、新しい選果機を導入したことで、昨年のM~3Lの4階級から4Lまで選別できるようになった。更なるブランド力アップと生産拡大を図る。
8月の日照不足で生育が心配されたものの、9月の天候回復で玉太りが良く、まずまずの仕上がりだ。パッケージセンターでは、組合員が収穫した柿がコンテナで次々と持ち込まれ、職員が一つひとつ色や形、軟果がないかなどを手にとってチェックしながら等級を選別。それを選果機で階級を選別し、丁寧に箱詰めしている。箱には渋抜き用のドライアイスを入れて梱包して出荷する。
西条柿は、上品な甘さで果肉が緻密で軟らかく、口当たりが良いのが特徴。JA管内の同町が西条柿発祥の地として知られている。JAは「原産」を前面に打ち出したパッケージで商品の差別化を図るとともに、イベントでの積極的なPR活動を展開する構えだ。
生産組合の光重憲之組合長は「丹精込めて栽培した原産西条柿を多くの人に味わってもらいたい」と述べた。
(広島中央)