広島県内農業ニュース
上質な県産ハウスミョウガが出番
2014.05.20
県内農業
ハウスミョウガの出荷がJA広島ゆたか上島選果場で始まった。大崎上島町は県内唯一のミョウガの産地で、10月上旬までの期間に3㌧を出荷する。
温度と湿度管理を徹底した施設内で地下茎を遮光することにより、外観が美しいピンク色の花穂になる。広島市中央卸売市場(広島市西区)では高い品質が評価され、出荷7年目にして市場のトップブランドとして取り引きされている。
ミョウガはメイン食材ではないものの清涼感と旨味のあるほろ苦さから薬味や付け合わせとして安定した需要がある。しかし露地で栽培すると出荷が8月下旬頃になることから、同JA管内では需要が増える初夏から盛夏期での出荷を目指してハウスでの促成栽培に取り組んでいる。
販売する広印青果の佐久間隆係長は「消費者の地元志向が高まる中で色、形、食感ともに優れた商材として引き合いが強まっている。品質を前面に出して販売したい」と話す。
(南部)