広島県内農業ニュース
アスパラガス出荷シーズン到来
2014.03.18
県内農業
福山市新市町特産のグリーンアスパラガスの春芽が収穫シーズンを迎えた。ビニールハウスでは、春の日差しを浴びた鮮やかな緑色の春芽が次から次へと芽吹き、生産者は毎日、収穫・出荷作業に励んでいる。
新市アスパラガス生産出荷組合は、県内トップを切って出荷を始めた。出荷組合は、生産者が収穫したアスパラガスを同町内の新市野菜選果場に持ち込み、規格ごとに選別。5㌔入りの発砲スチロールに詰めて、地元福山や岡山市場に向けて出荷する。今年の出荷量は、24㌧(昨年より2㌧増)を見込む。
新市町で3㌃のビニールハウス栽培をしている常石杢三さん(72)は、早朝からハウスに入り、出荷規格の27㌢以上に伸びたアスパラガスを選び丁寧に収穫している。常石さんは「春先は気温差が大きいため、温度管理に特に気を使う。乾燥しすぎないよう水管理も徹底して良品出荷を目指したい。春芽は土中の貯蔵養分を豊富に含み、シャキシャキと歯ごたえがありおすすめ。多くの人に味わってほしい」と意欲を見せる。
JA府中グリーンセンターの後藤治彦次長は「昨年は、夏場の高温の影響で穂先が広がるなど被害が多く見られた。シーズンを通じて栽培管理の徹底を呼び掛け、良品の出荷量を増やしたい」と話した。
(ふくやま)