広島県内農業ニュース
【ひろしま】1月21日は「スイートピーの日」華やかな色と香りを楽しんで
2025.01.21
県内農業
県内最大のスイートピーの産地、江田島市沖・是長地区では1月21日の「スイートピーの日」に向け、出荷が順調に進んでいる。温暖な気候と日当たりの良さを活かし、沖スイトピア部会5戸が約17㌃で栽培。4月下旬まで16万本の出荷を見込む。スイートピーは県内市場を中心に関西地方以東にも出荷する。
「スイートピーの日」は2016年10月に「日本スイートピーの会」が多くの人にスイートピーを楽しんでもらうことを目的に制定。この時期が一年でいちばん香りが豊かできれいに輝くことや、花弁が左右対称で3種類の花びら(旗弁、翼弁、舟弁)からなり、それぞれ1枚、2枚、1枚あることから1月21日に決まった。
同部会の中井和人さん(75)は、ハウス内2.5㌃で7種類約2000株を栽培する。作付面積を昨年度の半分にすることで、目が届きやすくなり今まで以上に手を掛けて管理し育てることができ、品質も向上しているという。
おろし作業や不要な芽の摘み取りなど、毎日の管理に手間を惜しまない。中でも、おろし作業は最大5,6㍍になるスイートピーを定期的に作業しやすい高さまで下ろし、洗濯バサミで畝に立てた支柱に留め直す重要な作業だ。また、花茎がまっすぐに育つよう株ごとに日の当たり方によって留める高さにも気を配る。
スイートピーは春らしいパステルの色味や華やかな香り、花言葉の「門出」「やさしい思い出」から成人式や卒業式の時期にかけて需要が高まる。定番人気のピンク色の他、近年ではマーブルやチョコレート色など多くの色が栽培され、染色により多様な種類が楽しめる。
中井さんは「猛暑が心配だったが、順調に育ち安心している。パステル色や香りが華やかなスイートピーで送る人も受け取った人にも喜んでもらいたい」と笑顔で話した。