広島県内農業ニュース
【ひろしま・呉】好スタート お宝とまと出荷順調
2025.01.14
県内農業
広島県呉市倉橋地区で12月上旬からブランドトマト「お宝とまと」の収穫・出荷が始まっている。収穫が始まって1カ月になる9日、日量で約4㌧(週2日出荷)を出荷し、これまでにないスタートダッシュとなっている。11月中旬までの1日の平均気温が昨年より2~3℃高かったことで、収穫は1週間ほど前倒しになったが、収量は例年に比べて増加している。
7戸の農家と1戸の法人で構成する倉橋町施設野菜生産組合が約3.4㌶で65,000本を栽培。3月ごろにピークを迎え、6月上旬まで439㌧(前年比103%)の出荷を計画。販売高2億1,200万円を目指す。
「お宝とまと」は樹上完熟と水分を控えることで酸味と甘みのバランスと風味の良さが特長。品種を「ハウス桃太郎」に限定して栽培し、土づくりだけでなく、有機質肥料を主に使用し農薬使用の回数目標を立て、安全・安心なトマトづくりを徹底する。
同組合の立花隼人組合長(43)は9月以降の定植後も1株ずつ確認しながらこまめにかん水し、ハウスを遮光するなど温度にも気を配り猛暑を乗り越えたという。
立花さんは「いいスタートが切れた。管理を徹底し消費者に喜んでもらえるトマトを作る。安定して収穫・出荷できるように組合員一丸で取り組む」と話す。
今後は出荷箱をリニューアルし、より多くの消費者に「お宝とまと」を楽しんでもらえるよう、加工品などさまざまな形での提供を視野に入れる。