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JAグループ広島の考えるSDGsについて

宣言

わたしたちJAグループ広島は、「持続可能な開発のための2030 アジェンダ」に賛同し、
その達成に向けて、事業・活動に取り組みます。
JAグループ広島は「食と農を基軸として地域に根ざした協同組合」として、
組合員の皆さんの声に応えながら、不断の自己改革への取り組みを通じて、
持続可能な地域農業・地域社会づくりに取り組んできました。
今後はさらに、わたしたちの事業や活動が与える多面的な影響にも配慮しながら、地球的視野に立ち、
地域社会を構成する一員として、組織・事業・経営の革新をはかり、社会的役割を誠実に果たします。
JAグループ広島は、各々の置かれた環境を踏まえて、SDGs の達成に向けて、事業・活動に取り組んでいきます。

「JAグループ広島SDGs取組方針」策定にかかるつの視点

SDGsの取り組みにあたっては、SDGsの主旨をふまえつつ、
JAグループ広島ならではの視点をもつことが重要であることから、
次の5つに整理しました。
 「相互扶助」の考えのもと「一人は万人のために、万人は一人のために」を基本理念としている協同組合は、「誰一人取り残さない」の理念を掲げるSDGsの実現にあたって重要な役割を担う民間セクターの一員として、国連や政府の「SDGs実施指針」にも位置付けられている。
 このように、協同組合にとっては、SDGsの取り組みはごく自然な発想であり、組合員の課題解決(共益)が地域の課題解決(公益)に貢献するという観点から、事業・活動を通じてSDGsの達成に寄与する。
 JAグループ広島では、急速な農業者の減少や高齢化による生産基盤の弱体化、さらには貿易自由化の加速化といった環境変化に対して、「持続可能な食と地域づくり」を提起し、「食料安全保障」と「地産地消」の観点から政策の確立や県民理解の浸透を目指している。
 SDGsはこうした考え方と合致するものであり、JAグループ広島においても、今後も県内の農業・農村を持続可能とするために、「農業者の所得増大・農業生産の拡大」・「地産地消」に取り組み、地域農業を起点としたSDGsに取り組む。
 また、SDGsの達成を意識しながら、農業分野を中心とした新たな成長分野への取り組みや新規事業分野(デジタル化やIOT活用、新技術開発等)への取り組みを新たな事業機会と捉え、消費者や取引先などの需要サイドと継続的・長期的な関係強化に結び付ける。
 JAグループ広島は、地域に根ざした協同組合として、総合事業を通じて組合員と地域住民に対する総合サービスの提供に取り組んでいる。
 広島県では、とりわけ、中山間地や島しょ部を中心に人口減少や超高齢化、農業後継者の不足が深刻となっているなか、JAグループ広島は、組合員や地域住民が住み慣れた地域で生活しつづけることができるよう、地域の多様な組織との連携を進めながら、生活インフラ機能の一翼を担うとともに新たな取り組みに挑戦し、協同の力で地域での豊かなくらしに貢献する。
 西日本を中心に猛威をふるい、広島県においても甚大な被害が発生した「平成30年(2018)7月豪雨災害」等の記録的気候変動や令和2年1月以降、全世界で猛威をふるった新型コロナウィルス等に代表される地球的共通課題は、農業における生産力の減退や大規模自然災害等による直接的な被害の重大化だけでなく、総合事業を行うJAにおいて大きな影響が想定される。
 このため、組合員の生産基盤や地域社会を持続可能にする観点から、農業が環境に及ぼす影響を認識したうえで、農業にかかる環境負荷の軽減に取り組む。
 また、将来的なリスクだけでなく、既に毎年のように発生している災害等への対応として、適宜、BCPの見直しや徹底を通じて減災・防災の取り組みを進める。
 SDGsは企業・消費者など社会全般にその言葉・概念の認知が広がりつつあり、持続可能性への配慮を示す共通言語となりつつある。
 このため、「JAグループ広島SDGs取組方針」を策定し、それぞれの組織・団体がSDGsの達成に関連する事業・活動の取り組みを「見える化」し、積極的な情報発信を行うことを通じて、JAグループ広島の理念や考え方の認知向上を進める。
JAは、SDGsの17の目標全てに該当する幅広い取り組みを行う、協同組合です。
協同組合は国連や政府の「SDGs実施方針」において、SDGsの達成のための重要な役割を担う民間セクターに位置づけられています。
 私たちJAも協同組合のひとつです。JA綱領をもとに、私たちJAがこれまで行ってきた事業・活動は、
まさにSDGsの理念「誰一人取り残さない」に通ずるものであり、持続可能な社会の実現につながるものです。
地球環境が適切に保全され、次世代が必要とするものを守り、未来へつなげる。そんな「持続可能な社会」を実現するために、2015年の国連サミットで採択された目標のことです。「誰一人取り残さない」の基本理念と多様な問題を抱える経済・社会・環境の3側面に基づいた、2030年までに達成すべき17の目標が掲げられています。
SDGsの17の目標
貧困をなくそう
あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる
飢餓をゼロに
飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する
すべての人に健康と福祉を
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する
質の高い教育をみんなに
すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する
ジェンダー平等を実現しよう
ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う
安全な水とトイレを世界中に
すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する
エネルギーをみんなにそしてクリーンに
すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する
働きがいも経済成長も
包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の安全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用を促進する
産業と技術革新の基盤をつくろう
強靱なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの促進を図る
人や国の不平等をなくそう
各国内及び各国間の不平等を是正する
住み続けられるまちづくりを
包摂的で安全かつ強靱で持続可能な都市及び人間居住を実現する
つくる責任 つかう責任
持続可能な生産消費形態を確保する
気候変動に具体的な対策を
気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる
海の豊かさを守ろう
持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する
陸の豊かさも守ろう
陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する
平和と公正をすべての人に
持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を推進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する
パートナーシップで目標を達成しよう
持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する
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